有岡に感化され屋久島と出逢って

 

 

f:id:san_channn:20170402230701j:plain

 

 

 

10代のうちにしたかったこと、

屋久島に一人旅をして縄文杉を見ること。

 

20歳になる約1ヶ月半前にやっと叶えることが出来ました。きっかけは些細なこと。

有岡が屋久島に一人旅をして色々得たことを

知ってたから。

簡潔に言うと、とてもあたしにとって

一生忘れられない旅になりました。

このタイミングだったからこそ良かったと

思えることばかりで

思い切ってみて良かったなと思いました。

 

 

 

縄文杉を見る道のりは決して楽な道じゃ

無くて、ハイキングと言うには

度が過ぎていました(笑)

細い手すりのない橋もあれば、

ただの岩と木の根を手をついて渡らなければならない程とてつもなく険しい道もありました。足場が不安定な上に往復22km。

平均10時間ほどかかる山道。

有岡も言ってたけど本当に足が棒になる。

たしに至っては足が棒になる上に

普段仕事しかしてないから

歩くのを止めれば筋肉が震え出すほど身体の異変も感じた(笑)

 

 

それに加えてあたしは縄文杉の隣にある

白谷雲水峡という山にどうしても登りたくて本来2日に分けて挑むはずの登山を1日で、それも縄文杉と白谷雲水峡合計10時間で

登らないと帰れないというタイムリミット付きで挑むことになりました。

 

 

登山中は20分に1度程度しか人と

すれ違えなくて、有岡が動物に話しかけて

歩いたっていうエピソードも馬鹿にできないぐらい、あたしも思い返せば寂しすぎて動物のみならず木にまで話しかけてた。

 

 

人とすれ違う時に挨拶をするルールがあるとは聞いていたけど、人と会えた感動から

声をかけずにはいられないほど人の安心感も感じられた。

都会に住んでいたら絶対感じることのない感覚で、すれ違う人が以前から知っていた知人かの様に、一緒に写真を撮ったり、

何気ないことを気さくに話せたり、

写真を率先して撮りあったり

"頑張ってください"と励ましあったり……

孤独の寂しさと人の温もりを同時に感じる

ことの出来る時間でした。

 

 

歩いてる間は有岡のことを思い出すだけでは

時間があまりすぎるほどで、素直な感情の

ままで歩いてて、過去だったり、

今自分のいる環境だったり、

自分の将来像についての考えを

険しくて苦しいほど自分の素直な気持ちが

現れてきて、自分を見つめ直せて、

本当の自分を知れた気がして嬉しかった。

 

 

縄文杉を目の当たりにした時は、ここまでの

道のりを普段着と普段の靴で登りきった

あたしの好きな有岡大貴ってただ者じゃないな、本当に凄い人なんだなっていう実感と

自然の凄さに圧倒されるばかりだった。

 

 

f:id:san_channn:20170402225503j:plain

 

 

 

問題はもう一つの山、白谷雲水峡。(もののけ姫の舞台になったところ)

 

既に身体はかなり疲れているにも関わらず、せっかくだから見てみたいという

好奇心に駆られて、

宿のおじさんにも、すれ違う人達にも皆に

やめときなさいと止められたのに頑固なあたしは登り始めてしまった。

 

とにかく山道が急斜面で足も上がらなくて、最後の方は両手で片足を持ち上げないと

上に進めないほどで。

何度も立ち止まりたい、

立ち止まって休みたいという感覚に

襲われたけど、ここで立ち止まったら

きっとあたしは次進めなくなる気がして

怖くて歩く足を止められなかった。

 

どこまで歩いても斜面で人も居なくて

周りは荒れた森で。怖さと苦しさとゴールの

見えない不安から押し潰されそうになると

自然に泣けてきて。

涙が止まらないまま登り続けて。

 

 

やっと白谷雲水峡の頂上の太鼓岩に着いた

時は体力の限界から膝から崩れ落ちた。

誰もいなかったこともあって、

その絶景と達成感から声が出るぐらい泣いた。

 

 

f:id:san_channn:20170402225424j:plain

 

 

すべてから開放されたあの感覚は

今までもこれからもきっと味わうことない

感覚だったんだろうなって今になると思う。

 

 

素敵な出会いも沢山あって、その中でも

1人のおじさんとの出逢いは一生忘れない。

 

他でグループを誘導してるおじさんが

あたしの目が腫れてることに気づいて、

 

「お姉ちゃんこっちおいで!笑わせてあげるから!ほら!あの苔の岩象に見えへんか!」

 

って手招きしてくれてわざわざ見せてくれたり、

 

「このお姉ちゃんとてもしんどい道

乗り越えてきはってるんよ。

足上がらんぐらいしんどいはずやから

もう少し道あけたってくれんか」

 

って周りの人たちに声をかけてくれたり

して、その優しさにまた泣けてきて…

泣きながら何回もありがとうって伝えたら

おじさんは笑ってて背中さすってくれて。

 

疲れきった気持ちに人の優しさって

こんなに助けられるものなんやって

感動した。

 

 

 

下山してる途中、1つ1つ思い返してて

あたしの20年間って本当に濃い時間

だったし、辛いこととか泣いてばっかりの

頃とか思い返せばあったけど、それすらも

今は必要な時間だったって思えるぐらいで、ハードに突っ走ってきたなぁって思えた。

 

今の自分は自分が理想とする好きな

勉強ができて、好きな看護の仕事ができて、

大切な人達が周りにいて、

大切に母から見守られている環境に

いられてる事も思い知って、本当に心から

早く戻りたいっていう衝動に駆られた。

それと同時にあたしの将来したいことが

定まって、更に叶えたい夢もできた。

 

 

 

 

語彙力が足らず、この経験を文字にして

鮮明に全て残すことはあたしの力では

できないことだけど

本当にたくさんの感情とたくさんの人たちに

出会えて疲れ以上に得たものが溢れる

ぐらいあった。

 

 

こんな経験をするきっかけをくれた

有岡にも感謝。

 

また屋久島に行って同じコースを歩いて

その時の自分が何を感じて何を思うのか

いつか再度挑戦してみたいとも思った

 

 

 

 

最高の三日間を過ごせて最高に幸せです。

 

f:id:san_channn:20170402225904j:plain